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STORY
とある田舎の廃屋。その隣にはもう使われていない廃ロケバスが停まっている。
20年前、ここでは映画の撮影が行われていた。それに関わる漫画家や俳優、女優や映画監督たちが作品を創る目的で身を寄せ合って暮らしていたのだ。
しかしとある事件をきっかけにロケバスは動かなくなり、表現者たちはバラバラになってしまった。
それから20年、かつてこのロケ地で撮影隊の助手として地を這うような生活をしていた女が、大物女優として大きく成長して戻ってきた。
彼女が時を越えてかつてのロケ地に足を踏み入れたその瞬間、目の前に当時の人間たちが現れる。
過去を回想していく中で、長年自分の中でひた隠しにしてきた想いに次々と巡り合っていく女優。
―『花火みたいな人生を歩めて、羨ましいです』
―『花火が綺麗なのは一瞬だけだから。そのあとの行方を、誰も知らないし、知ろうともしないでしょ』
遠い過去から誰かの声が聞こえた気がした。
田舎の空に花火の音が鳴り響くとき、過去と現在が静かに交錯し、そこで暮らしていた人間たちの生き様がじわりじわりと浮き彫りにされていく……。
演者、変更の可能性もあります。ご了承ください。
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